三島由紀夫の名言(2)
アイデンティティーとは指紋である。最終的に一つあればいいんだ。
三島由紀夫の名言
この世のもっとも純粋な喜びは、他人の喜びをみることだ。
三島由紀夫の名言
人生には濃い薄い、多い少ない、ということはありません。誰にも一ぺんコッキリの人生しかないのです。
三島由紀夫の名言
センスとは相手の気持ちを読みとること、ただそれのみだ。
三島由紀夫の名言
崇高なものが現代では無力で、滑稽なものにだけ野蛮な力がある。
三島由紀夫の名言
やたらに人に弱味をさらけ出す人間のことを私は躊躇なく「無礼者」と呼びます。それは社会的無礼であって、われわれは自分の弱さをいやがる気持ちから人の長所をみとめるのに、人も同じように弱いということを証明してくれるのは、無礼千万なのであります。
三島由紀夫の名言
精神分析を待つまでもなく、人間のつく嘘のうちで、「一度も嘘をついたことがない」といふのは、おそらく最大の嘘である。
三島由紀夫の名言
傷つきやすい人間ほど、複雑な鎧帷子(よろいかたびら)を身につけるものだ。そして往々この鎧帷子が、自分の肌を傷つけてしまう。
三島由紀夫の名言
本当の美とは人を黙らせるものであります。
三島由紀夫の名言
感傷といふものが女性的な特質のやうに考へられてゐるのは明らかに誤解である。感傷的といふことは男性的といふことなのだ。
三島由紀夫の名言
男の嫉妬の本当のギリギリのところは、体面を傷つけられた怒りだと断言してもよろしい。
三島由紀夫の名言
個性などというものは、はじめは醜い、ぶざまな恰好をしているものだ。
三島由紀夫の名言
男の世界は思いやりの世界である。男の社会的な能力とは思いやりの能力である。武士道の世界は、一見荒々しい世界のように見えながら、現代よりももっと緻密な人間同士の思いやりのうえに、精密に運営されていた。
三島由紀夫の名言
三千人と恋愛をした人が、一人と恋愛をした人に比べて、より多くについて知っているとはいえないのが、人生の面白味です。
三島由紀夫の名言
美しい若い女が、大金持の老人の恋人になっているとき、人は打算的な愛だと推測したがるが、それはまちがっている。打算をとおしてさえ、愛の専門家は愛を紡ぎ出すことができるのだ。
三島由紀夫の名言
日本という国は、自発的な革命はやらない国である。革命の惨禍が避けがたいものならば、自分で手を下すより、外力のせいにしたほうがよい。
三島由紀夫の名言
復興には時間がかかる。ところが、復興という奴が、又日本人の十八番なのである。どうも日本人は、改革の情熱よりも、復興の情熱に適しているところがある。
三島由紀夫の名言
若い世代は、代々、その特有な時代病を看板にして次々と登場して来たのだった。
三島由紀夫の名言
無秩序が文学に愛されるのは、文学そのものが秩序の化身だからだ。
三島由紀夫の名言
女というものは、いたわられるのは大好きなくせに、顔色を窺われるのはきらうものだ。いつでも、的確に、しかもムンズとばかりにいたわってほしいのである。
三島由紀夫の名言
裏切りは友情の薬味であって、コショウかワサビみたいなものであり、裏切りの要素もその危険も伏在しない友情など、味がないと思うようになるとき、諸君はまず、青年のセンチメンタリズムを脱却した、一人前の大人になったと云えましょう。
三島由紀夫の名言
小説家にとっては今日書く一行が、テメエの全身的表現だ。明日の朝、自分は死ぬかもしれない。その覚悟なくして、どうして今日書く一行に力がこもるかね。その一行に、自分の中の集合的無意識に連綿と続いてきた“文化”が、体を通して現れ、定着する。その一行に自分が“成就”する。それが“創造”というものの、本当の意味だよ。未来のための創造なんて、絶対に嘘だ。
三島由紀夫の名言
あらゆる文章は形容詞から古くなっていく。
三島由紀夫の名言
現状維持というのは、つねに醜悪な思想であり、また、現状破壊というのは、つねに飢え渇いた貧しい思想である。
三島由紀夫の名言
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